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【入所】当事務所では知的財産高等裁判所第2部部総括判事を退官されました塩月秀平弁護士を顧問として迎えました

2013/12/02

当事務所では本年9月に知的財産高等裁判所第2部部総括判事を退官されました塩月秀平弁護士(第二東京弁護士会)を、12月1日付で顧問として迎えました。以下、塩月秀平弁護士の入所のご挨拶を掲載いたします。

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40年近く裁判官を務めてまいりました。民事裁判に携わってきたのですが、実感として、半分を民事一般事件担当、残り半分を知財事件担当で過ごした印象です。

最後に勤務した知的財産高等裁判所では、裁判所調査官の役割の明確化が進み、また、特許庁出身の方々ばかりだったのが弁理士の方にも裁判所調査官に就任していただき、高度な知識を有する大学教授などからなる専門委員の制度も充実するなかで、当事者から提供を受ける技術説明の前提として、事案ごとに要求される知見の吸収が図られてきました。

そのうえで、当事者双方からの主張を整理するのを得意とする裁判官の持ち前によって審理を進め、最終判断に至っているわけです。

裁判官は定期的な転勤を伴い様々な分野の事件を担当するのですが、私は、このことが、事案の特殊性にとらわれない、より広い視野に基づく判断の基盤となったように実感しました。

私は、TMI総合法律事務所顧問弁護士就任にあたって、訴訟の審理判断をする裁判官が一般にこのような実感を持っていることを肝に銘じて、良い事案解決に至るためには、訴訟や交渉でどのように訴えていったらよいのかを、皆さまとともに探っていきたいと思っています。

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