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【入所】当事務所では東京高等裁判所長官を退官された吉戒修一弁護士を顧問として迎えました

2013/09/04

当事務所では本年7月をもって東京高等裁判所長官を退官された吉戒修一弁護士(東京弁護士会)を9月2日付で顧問として迎えました。以下、吉戒修一弁護士の入所のご挨拶を掲載いたします。

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このたび、ご縁があってTMI総合法律事務所の顧問弁護士として勤務させていただくことになりました。

私は、本年7月に東京高等裁判所長官を定年退官するまで、裁判所、法務省に41年ほど勤めました。裁判所では、さまざまな民事裁判を担当しましたが、事件の事実関係を的確に認定することと、大きく変動する現在の社会経済情勢の中で柔軟で妥当な法解釈をすることの大切さを痛感しました。出向した法務省では、はじめに、訟務局で訟務検事として、国家賠償請求事件や行政事件などの国の指定代理人を務め、次に、民事局で帰化、国籍確認、商業法人登記、供託などの法務行政の仕事をした後、商法担当の参事官として、平成5年、6年の商法改正の立法作業を担当しました。この改正により、株主代表訴訟が整備されて会社のコンプライアンスが高まり、機動的な社債の発行が可能となって会社の資金調達の方途が拡大され、また、自己株の取得が緩和されて会社の財務内容の改善が図られるなど、わが国の企業経営が合理化されたものと思います。さらに、人権擁護局で、同和問題などの人権擁護行政を担当しました。近年は裁判所に戻り、東京高裁の民事部の裁判長を務めた後、横浜地裁、東京地裁で所長を、大阪高裁、東京高裁で長官を務めて、司法行政を担当しました。

これまでの裁判所や法務省での多種多様な経験や知識を生かして、クライアントの皆さまのお役に立ち、当事務所の発展に寄与することができるよう尽力したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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