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【宇宙ブログ】宇宙政策委員会(宇宙安全保障部会)委員を拝命致しました。
2022.05.09
ご挨拶
皆さま、2022年も新年度が始まりましたがいかがお過ごしでしょうか。「ブログ楽しみにしています」とお声がけ頂くことも増え、皆さまにお読みいただき大変嬉しく思っております。遅ればせながらのご報告になってしまったのですが、2022年1月7日付で、宇宙政策委員会(宇宙安全保障部会)の委員を拝命し、本年より幾度か当該部会に出席しております。年初にブログでご報告しようと思っていたのですが、弁護士になってから一番と言えるほどお仕事が立て込む3か月を過ごしまして、このタイミングとなってしまいました。宇宙ビジネスを専門に扱う実務家として、少しでも日本の宇宙政策を遂行する計画の策定等に貢献できるよう、日々研鑽を積んで参る所存です。これからも皆さまからご指導いただければと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
日本初のスペースポートサミット
さて、本日は少し宇宙ビジネスにおける熱気をUPDATEしたいと思います。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、本年2月27日、日本で初めての「スペースポートサミット2022」が大分県別府市で開催されました。「第33回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」という国際会議が、大分県別府で開催されることに伴い、このサミットが開幕イベントの位置づけとなりました[1]。既にこのブログでもご報告している通り、米国では10を超えるスペースポートが許認可を取得しており、またイギリスなど複数の国でスペースポート開港の準備が進んでおります。日本でもロケット射場だけでなく、将来的には宇宙に人がアクセスできる宇宙への出入り口としてのスペースポート開港に注目が集まっており、オミクロン株拡大の懸念がある中ではありましたが、750名以上の方が大分県別府市の会場にご参加くださり、現場は大きな盛り上がりを見せました。
私は「民間企業の取組」というパネルディスカッションのモデレーターを務めたのですが、米国Virgin Orbit社との提携を既に発表しているANAホールディングスに加え、サミット前日の26日に、米国Sierra Space社と共に宇宙往還機Dream Chaserのアジア拠点に大分空港を活用する検討をする[2]ことを発表した兼松、そして我が国を代表して有人宇宙機を開発しているSpace Walkerにご登壇いただき、和やかでありつつも大変熱い議論をすることができました。何よりも、登壇者の三社とも立場は違っても「日本からもっと宇宙にアクセスしたい」という熱い想いをご共有頂き、そしてそのために民間が一丸となって取り組んでいくことを確認できたことは、私にとっても大きな手ごたえとなりました。そしてまた、複数社から大分空港の活用検討を提案されていることについて、「なぜ大分なのか」という問いに対する各社からのお答えは、大分県による前向きな取り組みが分かり、地方自治体のお力を実感できる内容でした。残念ながら見逃し動画配信はないのですが、少しでもスペースポートサミットの熱気が皆さまに伝わればと思っております。
WHY NOT GO TO SPACE?
そしてもう一つ、本来であればすぐにもご報告したかった熱気がございます。昨年末に行われたSPACETIDE2021Winter[3]のパネルディスカッションです。初日の12月13日Japan Day「宇宙ビジネス・キャリアの踏み出し方」というセッションではパネリストとして参加の機会を頂き、本当に楽しく自由に、宇宙ビジネスに参入する難しさ、やりがいなどをお話しました。そして3日後の12月16日Global Dayでは「宇宙旅行元年:有人宇宙飛行の今後の展望」というパネルのモデレーターを務めたのですが、このパネルにはなんと、米国Blue Origin社の宇宙機で宇宙飛行を体験したDr. Chris Boshuizen氏、米国Virgin Galactic社の宇宙機で宇宙旅行を体験した同社のSirisha Bandla氏がパネリストとして参加されました。日本からは有人宇宙船を開発している二社がご参加され、とても贅沢な一時間となりました。米国のお二人から宇宙飛行の様子も詳細にご紹介され、2021年が宇宙旅行元年であることを体感できるセッションとなりました。なぜ人は宇宙に行くのか、という問いに対してパネリストの米本先生が「Why not go to space?」と仰ったことは、いつまでも忘れられないと思います。また国境のない宇宙空間は、誰もがアクセスできる場になる日が来ること、Diversityの象徴になる場であることも強く実感しました。これから米国のサービスにより加速度的に民間人の宇宙旅行が進むことが予想され、人間はいよいよ活動領域を宇宙まで一歩広げたのだと、私自身も大変感銘を受けたセッションとなりました。
さいごに
今回は最近の活動をUPDATEさせて頂いたので、ついでにもう一つUPDATEさせてください。
今年の年初に弊所の採用ホームページが久しぶりに更新されました。その中で、宇宙ビジネスを扱うことになった経緯が、生い立ちからのロングインタビューで掲載されております。もしご興味がありましたら是非ご覧になってください。
https://tmi-recruit.com/interview/lawyer/m-shintani/
https://tmi-recruit.com/
ということで、今年度も宜しくお願い致します!
[1] https://ists.pref.oita.jp/topics/oitasorahaku/
[2] https://www.kanematsu.co.jp/press/20220226_002819.html
[3]https://spacetide.webflow.io/#sessions
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