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【特許商標ブログ】座談会-20代・30代でTMIに転職した弁理士 vol.2
2022.07.25
(前半(Vol.1)からの続き)
実際にTMIに入所してどうだったかを教えてください。
- まずは北澤先生、お願いします。
北澤:
入所前にイメージしていた通りでした。ですので、現在もTMIに在籍しています。幅広い種類の案件が豊富にありますし、やってみたい案件があれば手を挙げて担当できる環境というのも良いですね。
一緒に案件を担当する先生方の情熱を感じるので、自然と引き込まれて、忙しいときでもストレスなく担当することができています。その案件が終わった後に「やりきった」「走りきった」というやりがいを感じることが多いです。
村上:
私は、クライアントが安心して案件を依頼できる事務所だと感じました。例えば、期限管理や費用請求も含めて、事務手続きの面でしっかりサポートできる体制が素晴らしいと思っています。弁理士としても、内部で期限をフォローしてくれる事務スタッフはありがたい存在です。これはTMIが大きな事務所であるからこその強みかもしれませんが、「安心してTMIにお任せください」と言えるところが良いと思います。
また、どのような場面でも思いやりと気遣いをもって対応することができる、人柄の優れた、明るい性格の先生やスタッフが多いですね。些細なことでも所員間でお礼を言い合い、気持ちよく一緒に働けています。
- 大きい事務所だと、逆に冷たいイメージもあるかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?
村上:
そのようには感じませんでした。また、大きな事務所では出願と中間、内内と内外で担当が異なるというような、いわゆる分業制を採用しているところも多いのではないでしょうか。ですがTMIでは、内内出願で担当した案件を、中間も内外もずっと担当し続けられるのが良いと思います。
- ありがとうございます。では飯田先生、お願いします。
飯田:
私は主に商標を担当していますが、TMIに入ってみると、案件数が非常に多く、かつ企業の規模や業界も非常にバラエティに富んでいることが分かりました。また、外内に限らず内内や内外の案件も担当できますし、希望すれば意匠も担当できます。
大きな事務所だからといって、大企業だけをクライアントにしているのではなく、中小企業や個人、スタートアップ企業まで、あらゆるクライアントの仕事を請け負うことができるのも良いところではないでしょうか。大企業の知財担当者は商標について詳しい知識をお持ちの場合が多い一方、ベンチャー企業では初めて商標に触れる方もしばしばいらっしゃいます。クライアントに応じて案件の進め方や説明の仕方に工夫を要するため、自分の知識の整理と相まって、とても勉強になっています。
バラエティに富んでいるのは、クライアントだけではありません。出願や審判、訴訟など、業務内容も多種多様です。弁護士と協働する、訴訟や交渉の案件にも多く携わることができています。そのような案件では、より一層弁理士としての専門性が問われますし、弁護士の先生方の意見から、これまでになかった切り口や考え方、言葉の使い方などを学ぶことができ、自分の知見が広がりました。弁理士業は一人で完結することも多い仕事ですが、チームで相談しながら進める案件も非常に多く、企業で働いているような側面もあると感じます。これは、TMIならではなのかなと思いますね。
- なるほど。次は中河先生、お願いします。
中河:
他の先生と同様に、案件が多いというのは感じました。初日から商標調査の打診を受けたり、半年後には審決取消訴訟を経験したり、入所から短い期間で何件もの異議申立事件を担当したり…。案件が多いのは、弁護士がたくさんいるから、というのもあると思います。最近も(関連する商標について)ライセンス契約と同時に、出願や審判事件も進めるという案件があり、弁護士と一緒にチームを組んで担当していました。他の特許事務所や法律事務所だと、ライセンス契約は弁護士、出願などは弁理士、という形で分業すると思います。ですがその場合、関連する商標の案件にもかかわらず、クライアントは弁護士と弁理士それぞれに連絡する必要があり、やりにくいと感じるのではないでしょうか。さらに外国が絡むと、色々な事務所に依頼して煩雑になる場合もあると思うのですが、TMIは全てワンストップで対応できます。実際、そのような対応をクライアントに感謝していただいたことがあり、やりがいを感じました。入る前からある程度予想はしていましたが、想像以上でしたね。
また、知財業界で著名な学者の先生が在籍しているため、勉強会で判例の解説をしてくださったり、相談に伺ったりという機会が得られるのもとても贅沢だと思います。
- みなさん、ありがとうございます。TMIの職場環境はいかがでしょうか。
村上:
私は時短勤務をしており、自宅用のパソコンも貸してもらっているため、柔軟に働くことができています。家庭の事情で急に帰らなければならなくなった場合でも、周りの方は嫌な反応をしないという雰囲気も良いですね。小さい子供がいるとどうしてもイレギュラーなことが起こるので……。
飯田:
私もフレキシブルに対応できるというのはありがたいです。子供の病気で急遽帰宅することになっても、iPhoneや自宅用のパソコンなどを準備してもらっているので、仕事への支障を最小限に抑えることができます。小さいお子さんがいる方にはとても働きやすい環境だと思います。
北澤:
フロアがとても広く自席もゆったりとしていますし、ソフト面も充実していて仕事がしやすいと感じます。システム担当の方に困ったことを問い合わせると、すぐに教えてもらえる点もありがたいです。
中河:
大きめの図書室があるのも特長だと思います。ネットで色々と調べることができる時代になったとはいえ、書籍でしか得られない情報もありますし。
北澤:
あと、事務所が高いところにあって景色がいいのはテンションが上がりますね(笑)
- 確かにそうですね(笑) 私も気分転換になっています。
今後TMIでやってみたいことを教えてください。
- これまでも色々な業務に携わってこられたと思いますが、今後どのようなことをやってみたいか聞いていきたいと思います。まずは、北澤先生お願いします。
北澤:
無効審判や侵害訴訟等の係争案件では、通常のプロセキューションでは見逃してしまいがちな問題に直面することが少なくありませんが、このような経験をより多く積んで幅を広げていきたいです。あとは、タイミングが合えば、留学や海外オフィスでの勤務も経験してみたいと思っています。
村上:
以前から知財情報を使った分析に興味があったのですが、最近所内で、そのような分野の特許に関するプラクティスグループができ、ツールを使える環境が整ってきました。今後は、こういった分析を活かしたサービスを提供できるようになればと思っています。
飯田:
訴訟の経験を更に積んでいきたいというのと、所外のコミュニティに参加して知見を広めたいと考えています。企業の方と交流する機会があれば、企業側でどのような問題点を抱えているのかを知ることができますし、それを解決するために事務所としてどういったサービスを提供できるのかを考えることができます。
中河:
TMIの良さは、新しいことにどんどん挑戦し、そして、周りの人がそれをサポートするようなカルチャーがあることだと思います。個人的には、対特許庁の手続きだけでなく、コンサルティングのような形でクライアントに何かを提案する仕事もやっていきたいと考えています。ベンチャー企業の案件を扱う弁護士もたくさんいますし、例えばベンチャー企業に必要な戦略のうち、知財戦略の提案などは需要があると思います。一方で、知財ポートフォリオが整備されているとはいえない大企業もあるはずなので、そういった企業に戦略的な提案をすることなども考えられます。その際、先ほど村上先生がお話していたようなツールは、商標分野でも有効に活用できるのではないでしょうか。
村上:
たしかに、先ほどのプラクティスグループは特許だけでなく商標に広げることもできると思います。TMIにはスタートアップなど様々なプラクティスグループがあるので、その他のグループとコラボしても良いのではないでしょうか。
- 皆さん、今回は色んなお話を聞かせてくださりありがとうございます。今後も、TMIで色んな経験を積んでいただき、一層素晴らしい弁理士になっていただければと思います。
(終)