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【特許商標ブログ】座談会-20代・30代でTMIに転職した弁理士 vol.3
2023.03.06
本日は座談会にご参加いただきありがとうございます。今回も、20代・30代で他の特許事務所・法律事務所から転職された弁理士の先生方にお集まりいただきました。前回とはメンバーを変更し、また、テーマも少し変更して、大きく3つのテーマで話を伺えたらと思います。
20代・30代でTMIに転職をしようと思った理由を教えてください。
- ではまず、黒田先生、お願いします。
黒田:
私は以前、法律事務所と特許事務所に在籍しており、いずれの事務所においても大変良い経験をさせていただきました。ただ、業務内容のバランスを考えたときに、偏りがあると感じていました。法律事務所で中心となっていたのは弁護士業務で、弁理士業務ではありません。一方特許事務所は、弁護士もいたものの、特許出願等の弁理士業務に特化していました。
TMIは総合法律事務所ですが、知的財産分野に強いという特長を持っていて、弁理士だけでなく特許に強い弁護士もいます。出願のような弁理士業務だけでなく、弁護士と弁理士がチームを組んで対応する訴訟等も多くあることを知っていたので、その点に魅力を感じて転職しました。
- ありがとうございます。では次に冨田先生、お願いします。
冨田:
私はTMIに入所する前に、大手特許事務所と中小規模の特許事務所で勤務していました。大手と中小、それぞれに良いところはありますが、限界を感じた部分も多かったですね。私は中国出身ということもあって、国際的な仕事に携わりたいと思っており、TMIは日本国内のみならず海外にもたくさんのクライアントがいる、国際的な事務所だと認識していました。また、TMIは弁理士業務と弁護士業務のバランスが良いという、珍しい特長を持った事務所でもあります。TMIであれば、新たな世界の扉を開けるかと思い、転職を決意しました。
- ありがとうございます。先生方に伺いたいのですが、TMIはどのようにして知りましたでしょうか。
冨田:
私は、知財ポータルサイトの求人広告です。また、弁理士試験合格の祝賀会でTMIの弁理士の先生に会って話を伺い、TMIに対する理解を深めました。
黒田:
もともと法律事務所に在籍していたこともあり、大手のTMIは当然認識していました。また、弁理士会の研修に参加したときにTMIの弁護士の先生や弁理士の先生にお会いして、所内の雰囲気なども伺っていました。色々な先生が情報発信したり交流を深めたりしている事務所なんだな、という印象でしたね。
- なるほど。では次に竹内先生、お願いします。
竹内:
私は大学院を修了してから、小規模な特許事務所に2年ほど勤務していました。弁理士試験の論文試験まで合格したタイミングで、この業界の中でどこに身を置くべきか、というのをしっかり考える必要性を感じました。当時は業界のことをあまり知らなかったのですが、異議申立や無効審判、侵害訴訟も経験したいという、当時としては幻想的な希望があり…。そのような業務ができそうな事務所を探して、TMIに行き着きました。TMIで採用面接を受ける際には、古くからあるブティック系の特許法律事務所でも同時に選考が進んでいました。ですので、両事務所のコントラストが鮮明だったのを覚えています。TMIは、六本木という立地や六本木ヒルズという高層ビル内に所在していることもあってか、とても明るくて風通しの良い雰囲気を感じたのが第一印象でした。
将来的には係争系の業務に携わりたかったのですが、まずはちゃんと力をつけたかったので、弁理士として成長させてもらえる環境を望んでいました。TMIの面接では、一人前になるまでどのくらいかかるかではなく、「意欲的な部分はどんどん表に出してください」というようなことを言われました。若手にとって働きやすい環境だと感じたのが、入所のきっかけです。
- ありがとうございます。それでは最後に中山先生、お願いします。
中山:
私は、法律事務所の特許部門で特許事務スタッフとして勤務していました。そこで弁理士試験に合格したのですが、文系出身ということもあり、商標業務を中心とした弁理士として働きたいと考えていました。知財ポータルサイトの求人広告で、商標業務未経験でもよく、英語を使える業務に携われる事務所を探していたときに見つけたのがTMIです。
調べていくうちに商標に強い事務所であるというのは分かったのですが、それに加えてクオリティーの高さや業務の幅にも魅力を感じ、TMIに転職することを決めました。
弁理士試験挑戦や転職を決意したタイミングについて教えてください。
- 中山先生は弁理士試験に合格した後に転職したということですが、弁理士登録はどのタイミングだったんでしょうか。
中山:
TMIに入所してから弁理士登録をしました。
- 弁理士試験や登録との関係で見ると、それぞれ少しずつ入所したタイミングが違うようですね。黒田先生は弁理士登録後しばらくしてから。冨田先生は弁理士登録した直後。中山先生は弁理士試験に合格してから登録する前。竹内先生は、弁理士試験に合格する前。転職するタイミングについてコメントを頂ければと思います。
黒田:
私の場合、あまり早すぎず遅すぎずというか。弁理士業務をある程度身につけて、成長を感じ見える景色が変わったタイミングで、更なるステップアップを目指して転職しようと考えました。
- 先生は弁理士試験に受かったのはいつでしょうか。
黒田:
学生時代に弁理士試験に受かって、就職と同時に弁理士登録しました。
- そうなんですね。ありがとうございます。冨田先生はいかがでしょうか。
冨田:
私はもともと大手企業の開発部でエンジニアとして働いており、発明者として特許出願に関わったこともあるので、弁理士がどのような仕事をするのかは分かっていました。発明者よりも弁理士の方が自分に合っていると感じて、その企業をやめて特許事務所に転職しました。仕事をしながら予備校に通って勉強し、弁理士試験に合格した時点で転職を考えるようになりました。
- ありがとうございます。竹内先生はどうでしょうか。
竹内:
お話ししたとおり、転職を考えたのは弁理士試験の論文試験に受かってからです。弁理士試験の勉強を始めたのは特許事務所に就職してからになりますが、学生時代には既に弁理士になろうと思っていました。
- なるほど。中山先生、転職のタイミングは先ほど伺いましたが、弁理士試験を受けようと思ったのはいつ頃でしょうか。前の職場で特許事務スタッフを7年ほど経験されたんですよね。
中山:
そうです。業界に入った当初は弁理士になろうなんて、全く思っていませんでした。5年目くらいから興味を持ち始め、弁理士になろうと決意して弁理士試験を受けることにしました。
(後半(Vol.4)に続く)