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【特許商標ブログ】2023年11月7日北京市知的財産局主催の国別知的財産セミナーへの登壇について
2023.12.01
2023年11月7日に中国北京市にて、北京市知的財産局主催、北京市専利代理人協会共催の国別知的財産セミナーが開催され、TMI中国知財プラクティスグループのメンバーである弁護士・包城偉豊、弁理士・伊藤貴子が、北京市専利代理人協会の推薦を受けて登壇いたしました。
同セミナーは、北京市知的財産局が海外での知的財産の取得・活用を推進するために、国ごとの法制度や実務を紹介する人気のシリーズで、会場となった北京市内のホテルの会議室は満席の盛況ぶりでした。
当日は、まず、日中両国の法律特許事務所の長年の実務経験を有する伊藤貴子弁理士から、特許法及及び意匠法の最近の改正内容と実務への影響を紹介しました。その後、TMI北京オフィス主席代表を務めた包城偉豊弁護士から、商標法の改正内容を詳しく紹介しました。出席者の大半は、北京市の専利商標代理人又は企業の知財担当者であり、熱心に耳を傾け、正面のディスプレイに映されるスライドの写真を撮ったりする姿も多く見られました。
最後の質疑応答では、講義内容に限らず、日本出願時の一般的な検討事項や、訂正審判制度、市場参入時のリスク回避とFTO調査等、多岐にわたる質問が次々と寄せられ、予定時間をオーバーしての盛り上がりとなりました。
今回のセミナーは、コロナ禍を越えて久しぶりの会場での参加となりましたが、日本の知的財産制度の最新状況について、日中両国の法制度と実務を熟知した弁護士・弁理士が、聴衆と同じ会場に立ち、中国語で直接説明を行ったことで、参加者とより深い交流が生まれ、実りの多い会になったことを実感しました。セミナー開催を取り仕切った中国事務所のホームページでも、当日の状況を好意的に紹介いただいています。
TMIでは、このような国際的な実務交流の場にも積極的に参加し、各国の最新情報の収集と、現地代理人との緊密なネットワークの構築に努めています。こうした活動は、日本の弁護士・弁理士として日本の知財情報を世界に発信する役割を果たすと同時に、クライアント様へのより専門性の高いサービスの提供につながるものとして、今後も積極的に参加していく所存です。
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