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【特許商標ブログ】2022年12月7日浙江省知的財産局主催の知財ハイレベル人材育成セミナーへの登壇
2022.12.15
2022年12月7日に浙江省杭州市にて、浙江省市場監督管理局(浙江省知的財産局)主催の知財ハイレベル人材育成セミナーが開催され、TMI中国知財プラクティスグループのメンバーである弁護士山根基宏、弁理士伊藤貴子、弁理士山口現が、日本の知的財産権法及び知的財産実務に関する講義を行いました。
知財ハイレベル人材育成セミナーは、2025年までに知的財産人材を100万人に増強するという中国国家知的財産局の呼びかけに応じて、浙江省が推進している人材育成プロジェクトの一環として実施されたものです。
(山根基宏弁護士)
今回のセミナーは、省内の研究者、実務家(弁護士事務所、特許商標事務所)及び企業担当者を対象に5日間で行われ、会場参加者及びオンライン参加者を合わせて、のべ1.3万人が受講しました。講師には国内外の知的財産分野の研究者・実務家が招かれ、知的財産権法及び実務について、様々なテーマでのレクチャーを行いました。米国連邦巡回控訴裁判所前主席判事のRandall R. Rader氏のレクチャーでは、知的財産権の国際戦略と海外での訴訟対応について、多数の知財侵害事例を用いた深い分析が行われていました。(主催者による報告ページへのリンク)
(伊藤貴子弁理士)
TMIの中国知財プラクティスグループのメンバーは、オンライン登壇とオフライン登壇を組み合わせての参加となりましたが、日本の知的財産権法概論、特許制度及び実務、商標制度及びその運用とのテーマで、3時間にわたり中国語による講義を行いました。会場からは日本の実務や審査基準に関する質問が多く寄せられ、質疑応答の時間をオーバーしての盛況となりました。
(山口現弁理士)
中国の出願人による日本出願が増加し続けているなか、このようなセミナーは、両国の実務家が交流し、互いに理解を深める非常に有意義な機会です。TMI中国知財プラクティスグループにおいても、こうした場面に積極的に参加し、両国の出願人・クライアントにとって有用な情報の発信と収集に努めていきます。