商標法改正草案（意見募集稿）
国家知的財産権局2023年1月13日公表

国家知的財産権局は、2023年1月13日に商標法改正草案（意見募集稿）（以下「意見募集稿」という。）を公表し、同年2月27日までの意見募集を行っている。2019年11月に法施行後4回目の改正がなされて以来の商標法の改正が見込まれる。

2019年改正では、主として冒認出願や悪意による出願、抜け駆け出願に対する取り締まり強化を図る改正がなされたが、改正後も冒認出願、悪意による出願に対する抑止力が十分でなく、引き続きこれらの商標の不正取得行為の取り締まりと、商標権保護の充実を図ることが求められており、意見募集稿はこれらに対応しようとするものである。

意見募集稿は現行法と比較して、新たに23か条の追加がなされたほか、45か条について実質的改正がなされており、全体として、8章73か条で構成される現行法から10章101か条となっており、改めて大幅な法改正となることが見込まれる。

本意見募集稿は全人代ではなく、国家知的財産権局の公表したものであり、今後国家知的財産権局にて、募集した意見に基づく検討をしたうえ、全人代での検討が行われることになることから、実際に改正法が施行されるに至るまではまだ数年程度はかかることが予想される。

もっとも、少なくとも国家知的財産権局が、現行法下における実務上のどのような問題点に対して、どのような対策を考えているのかを把握しておくことは、今後の法改正に対するスムーズな対応をする観点からも重要といえることから、以下では意見募集稿において特に重要と思われるポイントを整理して紹介する。

 詳細は以下をご覧ください。

■TMI 総合法律事務所中国最新法令情報‐2023年1月号‐
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