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【中国】【商標】中国商標ブローカーに対する商標権侵害等を理由とした訴訟について
2024.04.10
2024年3月に日本の美容機器、マッサージ機器等メーカーが中国の企業による商標の冒認出願行為に対して商標法違反、反不正競争法違反を理由とした損害賠償請求等訴訟に勝訴した旨の報道が公表されました。
この訴訟においては、中国で今でも横行する商標ブローカー(すなわち、他人の保有するロゴ等につき中国でまだ登録がされていない段階で出願し、登録ができた後にこれを正当な権利者に対して高値で売りつけるような業者をいいます)に対して、損害賠償請求を求めたほか、当該ブローカーが既に登録、出願した商標の取り消しや撤回まで包括的に請求されていたところ、裁判所が原告によるそのような請求を認めたこともあり、非常に注目に値する事例となっています。
権利者保護という観点からは非常に歓迎される判決である一方、他の事例にどこまで汎用性があるかというのは明確ではなく、その意味では議論の余地のある事例ではありますが、弊所「中国最新法令情報」にて本事例について若干のコメントをしておりますので、ご参照ください。
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