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【ミャンマー】【商標】ミャンマー知財局による代理人向けの研修
2022.05.25
2020年10月1日にミャンマー知的財産局(以下「知財局」といいます。)がソフトオープンし、商標法に基づく商標の優先登録出願の受付が開始されました。しかしながら、2021年2月のミャンマー政変により、ここ一年ほどは商標法の施行に向けた具体的な動きはみられませんでした。
そんな中、2022年2月25日から3月1日までの5日間、知財局の主催による商標出願に係る代理人向けの研修が行われ、弊所ヤンゴンオフィスも参加しました。
この研修は、商標出願の代理人及び代理人となることを希望する約100名を対象にオンライン形式で行われました。最初の4日間は各法域(著作権、商標、意匠、特許)の講義やWIPO口座の申請方法、WIPOウェブサイトの利用方法、知財局との連絡方法、願書への区分や指定商品・役務の記載ルール等についての講義が行われ、最終日に100問のオンライン試験が行われました。この試験に合格した代理人は、知財局のウェブサイトでその氏名が公表されています。これにより、出願人は、ミャンマー商標法及び出願手続きについて十分な知識を有する信頼のおける代理人を選定することができるようになるものと思われます。
研修において、知財局より、①商標法の施行(知財局のグランドオープン)は2022年を予定していること、②出願に係る政府手数料はグランドオープンの1~2か月前に公表予定であることも説明されました。また、現在はオンラインでのみ受け付けている優先登録出願について、2022年中に知財局の窓口での受付も開始する予定であるとのことです。
グランドオープンの具体的な日程や政府手数料の額は依然として未定ですが、グランドオープンに向けた準備は進められているようです。今後も新たな動きがあり次第、こちらでご紹介します。
[参考]
Representative Training(ミャンマー知財局ウェブサイトより)
https://www.ipd.gov.mm/news/representative-training1-2022
オンライン試験合格者発表(ミャンマー語のみ)
https://www.ipd.gov.mm/news-and-resources/announcement-detail
ミャンマー商標デスク