ミャンマー知財庁は、2023年5月16日付のアナウンスメントにて、以下の点を発表しています。
https://api.ipd.gov.mm/content/_pdf_1684228716055.pdf

1. 提出済優先登録出願の手数料納付、代理人選任届（TM-2）の提出期限の延長

既に第1フェーズにおいて優先登録出願を行っている商標についての①所定の手数料の納付、及び②公証人認証を受けた代理人選任届（TM-2）の提出の期限を、同年6月30日まで延長するとしています（延長前の期限は同年5月31日とされていました。）。

ミャンマー知財庁のウェブサイトが使用できない状況が断続的に発生しており、そのような状況を受けた緩和措置と思われます。

2. 優先登録の出願期限について

商標法施行前の使用事実に基づく優先権主張（新規の優先登録出願）については、4月26日（通常出願の受理開始日）から、6か月以内に出願を行う必要があるとしています。

通常出願の受理開始後も、優先登録出願についても引き続き受理されている状態でしたが、今回のアナウンスメントで、この優先登録出願の受理が6か月間は継続することが明確にされました。

なお、優先権（先使用主義）の主張可能期間は、通常出願の受理開始日から5年間に限られ、その後は、先願主義のみによることになります。通常出願の受理開始日（4月26日）より後の優先登録出願については、その点で通常出願に劣後するケースも想定されることから、留意する必要があります。

 

※上記内容は、弊所及び弊所員による政治的な評価を含むものではありません。

ミャンマー商標デスク